バーンアウトとは燃え尽き症候群と呼ばれ、意欲的に仕事をしている人が急に燃え尽きたように意欲を失う状態をいう。症状には、仕事に対して力を出し尽くした消耗感の「情緒的消耗感」や、相手に対して思いやりのない非情な態度をとってしまう「脱人格化」に、バーンアウトの後の仕事の質が低下してしまう「個人的達成感の低下」がある。「脱人格化」はエネルギー不足になった自分を守る為の行動と考えられる。バーンアウトになる要因には、個人要因と環境要因がある。個人要因とは、個人の性格によることが要因となりバーンアウトに陥ってしまうことだ。完璧主義な人や使命感の強い真面目な人が陥りやすい傾向にあり、理想と現実のギャップによる疲弊感や、自分が頑張ったわりには思ったような結果が得られなかった場合のギャップなどで陥ることもある。環境要因では、長時間労働やノルマなどの「過重負担」や、自分に与えられた役割に対する心理的ストレスなどが生じる「役割葛藤」などにより陥る可能性がある。

バーンアウトになってしまった場合も、自分がなった場合は仕事から距離をとり休養することが一番大切である。その後バーンアウトした要因を考え改善する。職場のメンバーがバーンアウト担った場合は、職場環境を変えて同じことが無いように再発防止対策を行う必要がある。バーンアウトには兆候がみられるため、メンバーとコミュニケーションをとったり、ストレスチェックをすることで予防することができるので、実行することが大切だ。